演目紹介
高田系八調子
滝夜叉姫
登場人物
卜部 季武
碓井 貞光
姫松
滝夜叉姫
夜叉丸
蜘蛛丸
あらすじ
桓武天皇の血を引く平将門の娘、百合姫は叔父の国香を殺し、筑波山に岩屋を築き手下を集めて女盗賊となり、名を滝夜叉姫と改めて悪事の限りを尽くしていた。
卜部六郎季武勤番中の源家宝刀庫より、宝刀「髭切丸」を妖術をもって盗み出す。そのため主君頼光公の怒りをかい、浪々の身となった卜部季武は、碓井太郎貞光の助成を被り、共に宝刀探索の為、諸国遍歴の旅に出る。
一方、卜部季武の妻、姫松も主人の身を案じ信州筑波山筑波権現様へ参拝するが、下降の途中滝夜叉姫のはかりごとにより、岩屋へと連れ去られる。谷間更深堂にて滝夜叉姫の手下により辛き目に遭っている妻姫松を、卜部季武は救い出し宝刀の在りかを知る。
卜部季武、碓井貞光両名は、筑波山の岩屋へと乗り込み、数々の妖術、二つの太刀を使う滝夜叉姫を激闘の末、倒し源家の宝刀「髭切丸」を奪い返すという物語です。