演目紹介
矢上系六調子
四方祓
登場人物
神
あらすじ
この舞は、神楽殿(舞殿)の四方・八方を祓い清め、天神・地神の降臨を願う舞である。
元来神楽は、観衆が見るためのものではなく、氏子の人々が秋の収穫に当たって、これを氏神様へ報告し、感謝し、そして深慮を慰める一種の神聖なる儀式なのであると信ぜられている。そういう意味において、その神楽殿へ先ず最初に神に勧請する儀式舞で、神楽団としては一番大切に、一番聖視している舞である。なおこの舞は神楽のあらゆる舞法が取り入れられてあり神楽の基本的性格をもつものとされている。
また、競演大会等の会場のように、神楽殿(神社)以外の場所で神楽を上演される時は、四方祓、神迎えなどが舞われ、神々の降臨を勧請するというのが慣わしのようである。